河童橋の背景に穂高連峰が映える景色がカレンダーなどで有名な上高地は、国指定の特別名勝・特別天然記念物に選ばれている日本屈指の景勝地です。
大正池から田代池
上高地の入り口とも言える大正池は大正4年の焼岳の大噴火によって梓川がせき止められてできた池で、その時の噴火によって立ち枯れた木々と焼岳の姿が美しい場所です。そこからは梓川沿いに自然歩道を通って上流部の田代池方面へ。森の中を歩いて行くと突然視界が開けたところにある湿原地帯にあるのが田代池。静かに水をたたえるこの場所もぜひ押さえておきたい場所です。
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田代池から少し行った場所に田代橋と言われる場所があり、そこから河童橋までの道は宿やバスターミナルがある地域で道幅が広く大変歩きやすい地域です。右岸側には日本山岳会結成のきっかけを作ったウエストンさんをたたえるためのウエストン碑があります。そしてほどなくすると上高地で一番有名な景勝地、河童橋が見えてきます。河童橋越しにみる穂高連峰は絶景の一言です。
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上高地ハイキングのハイライトとも言えるのが河童橋から明神池の梓川右岸ハイキング。梓川に流れる多くの清水があちこちから流れ出ており、小川のせせらぎと透き通った清水が癒してくれます。距離は3km以上あり、なかなか大変ですが、絶対にお勧めです。逆に梓川左岸側は歩きやすい歩道となっておりますが、変化が少なくあまり趣はありません。距離は右岸側より短いので疲れた帰りなどは左岸側を歩くのもよいと思います。
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多くの人が上高地ハイキングの折り返し地点とするのが明神池地点。ここには穂高神社の奥宮があります。穂高神社奥宮の奥に位置する明神池は穏やかな水面をたたえる池で、その背後には穂高連峰のシンボルともいえる明神岳がそびえます。また、明神橋から望む明神岳は威風堂々といった感じがします。
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明神池までは多くの観光客が来ますがその先はクライマーが多い地域です。明神池から先には草原が広がる徳沢、そして穂高連峰登山の入り口、横尾があります。バスターミナルがある河童橋付近からも片道3時間程度と距離があるので注意しましょう。野生動物を目にすることもあると思います。