世界遺産『富士山−信仰の対象と芸術の源泉』の構成資産である、西湖・精進湖・本栖湖。この3つの湖の水位が同じであることから、地下ではつながっているのではないかと言われています。
富士五湖の一つ、本栖湖からほど近くの場所で春に行われるイベントが富士芝桜まつり。芝桜の美しさはもちろんですが、竜神池、さらには富士山が芝桜の美しさをより一層引き立ててくれています。芝桜、竜ヶ池、富士山を一直線に並べた景色はまさに絶景です。見頃はゴールデンウィーク頃になります。
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現在の千円札と昔の五千円札に描かれている富士山は、写真家の岡田紅陽さんが本栖湖からの眺めを撮影した写真をモチーフにしているのをご存知でしょうか。晴れた日で風が穏やかな日には、お札のモチーフになった逆さ富士が、身延町側の湖畔より見ることができます。なお、本栖湖は、アクティビティが盛んな場所。ウインドサーフィン、カヤックのほか、ダイビングなども楽しめます。
富士五湖の真ん中に位置する西湖は、絶滅したとされていたクニマスが発見されたことでも有名な場所です。河口湖のように旅館ではなく、民宿やキャンプ場などがたくさんある湖です。茅葺屋根の西湖いやしの里根場では、茅葺屋根の集落と富士山のコラボレーションを楽しむことができます。
富士五湖で一番小さな湖が精進湖。昔は、西湖、本栖湖とつながっていて大きな湖を形成していましたが、富士山の噴火により分断され、富士五湖で一番小さな湖となりました。ただ、地下では今でもつながっているのではないかと言われていて、この3つの湖の水位は一緒だということです。 この精進湖では、ヘラブナ釣りが盛んで、釣り船が一列に並んでいるさまは、不思議な感じがします。