熊野本宮大社の大鳥居
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熊野三山、高野山、吉野・大峯の3つの霊場とそれを結ぶ参詣道が世界遺産に登録されている『紀伊山地の霊場と参詣道』。世界的にもこことサンティアーゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の2つしか登録されいない巡礼路を含んだ複合世界遺産です。
熊野本宮大社
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高野山、吉野・大峯からの参詣道(熊野古道)の終着点が熊野三山。そのうち、高野山と吉野・大峯からの小辺路が合流する場所にあるのが、全国の熊野神社の総本山で世界遺産にも登録されている熊野本宮大社。かつては熊野川の中州に鎮座していましたが、水害により罹災した後、現在の場所に移築し、再建されました。熊野本宮大社は他の熊野大社とは違い色鮮やかではありませんが、神聖な場所であるという感じがします。
熊野速玉大社
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熊野本宮大社から熊野川を下った新宮市にあるのが熊野速玉大社。
熊野速玉大社は熊野本宮大社とは違い、鮮やかな朱色の建物です。境内には御神木とされる『ナギの木』が樹冠を広げています。
また、本宮から新宮に向かう途中には日本の滝百選に選ばれている桑ノ木の滝と特別名勝に選ばれた瀞八丁があります。瀞八丁では遊覧船に乗りその景観を楽しむことができます。時間があれば訪れておきたい場所です。
熊野那智大社
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熊野速玉大社から車で西に30分ほど行ったところにあるのが熊野那智大社や那智の大滝などがある那智山。
日本三大瀑布(三名滝)とも言われている那智の大滝は日本一の落差を誇る滝と言われています。滝自体が飛瀧神社の御神体であり、滝見台からはその姿を見ることができます。
那智の大滝近くの駐車場から、石の階段を上って行くと世界遺産に登録されている熊野那智大社と青岸渡寺があります。ここからは三重塔越しに那智の大滝を見ることができ、絶好のカメラポイントとなっております。
青岸渡寺は熊野那智大社と一体の寺院として発展した場所で、西国三十三所観音巡礼の第一番札所となっております。
川湯温泉
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熊野本宮大社の近くには熊野本宮温泉郷があります。この熊野本宮温泉郷は、環境省が指定した国民保養温泉地のうち、特に温泉の保健的利用を促進することが可能な温泉地として国民保健温泉地とされています。熊野本宮温泉郷とは湯の峰温泉、川湯温泉、渡瀬温泉の3つの温泉を総称したもので、その中でも湯の峰温泉と川湯温泉は歴史のある温泉です。川湯温泉は河原を掘ると温泉が出てくる珍しい温泉。全身浸かるまで掘るのは大変ですが、足湯程度ならすぐ掘れると思います。自分で掘った温泉につかるのは楽しいのでおススメです。
橋杭岩
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熊野三山へは白浜から熊野古道中辺路沿いに走っている国道311号線を使って本宮町に出る方法と、海岸沿いの熊野古道大辺路沿いに走る国道42号線を使って那智勝浦方面いく方法があります。中辺路の途中には名水百選にも選ばれている野中の清水があり、一方、大辺路には荒波で削られた橋杭岩という名所があるのでぐるりと巡ってみてはいかがでしょうか。
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